プラグインに頼らない!WordPressの手動セキュリティ強化術

序章:プラグインに頼らないセキュリティ強化が必要な理由

WordPressは全世界で30%以上のウェブサイトが使用するCMS(コンテンツ管理システム)です。その一方で、その人気性ゆえにハッキングの対象となりやすいのも事実です。多くのユーザーはセキュリティプラグインに頼ることでこれを防ごうとしますが、プラグインには様々な問題があります。それらはウェブサイトの処理速度を低下させたり、互換性の問題を引き起こしたり、時にはセキュリティホールとなる場合もあります。

この記事では、プラグインに頼らないWordPressの手動でのセキュリティ強化術について詳しく解説します。

1. パスワードの強化

最も基本的かつ重要なセキュリティ対策は、強力なパスワードを設定することです。

  • 長さ:パスワードは最低12文字以上が理想的です。
  • ランダム性:予測しにくいランダムな文字列を使用します。
  • 多様性:大文字、小文字、数字、記号をすべて含めることが望ましいです。

2. ユーザー名の変更

デフォルトのユーザー名「admin」は、ハッカーにとって最初に試す対象です。ユーザー名を独自のものに変更することで、不正アクセスのリスクを減らすことができます。

3. ファイルとディレクトリのパーミッション設定

不適切なファイルとディレクトリのパーミッション設定は、ハッキングのリスクを高めます。以下の設定が一般的に推奨されます。

  • ファイル:644
  • ディレクトリ:755

4. wp-config.phpの移動と保護

wp-config.phpはWordPressの設定情報を含む重要なファイルです。これをルートディレクトリから一階層上のディレクトリに移動し、さらに.htaccessファイルを使用してアクセスを制限することで、セキュリティを強化できます。

5. バージョン情報の非表示

WordPressのバージョン情報を公開すると、特定のバージョンに存在する脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクがあります。functions.phpファイルにコードを追加することで、バージョン情報を非表示にできます。

6. ログイン試行回数の制限

総当たり攻撃(Brute Force Attack)を防ぐために、ログイン試行回数を制限することが有効です。これには.htaccessファイルを編集する方法などがあります。

結論:手動でのセキュリティ強化は可能かつ効果的

この記事では、プラグインを使用せずにWordPressのセキュリティを強化する手段をいくつか紹介しました。手動でのセキュリティ強化は、プラグインが引き起こす可能性のある問題を回避し、自身で完全にコントロールすることが可能です。しかし、これらの手段が万全ではないことを理解し、定期的なバックアップやソフトウェアの更新など、他のセキュリティ対策も並行して行うことが重要です。

WordPressのセキュリティは、私たちが直面する最も重要な課題の一つです。プラグインだけに頼らず、手動での強化術をマスターすることで、より安全なウェブサイト運営を実現しましょう。

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